地元篠山に密着したこの道16年の左官職人
この道16年の左官職人
左官職人として今年(2015年)で16年目になるという細川工業所の細川通夫さん。すぐに左官の仕事を始めた訳ではなく、最初は自動車屋に就職して仕事を始めたそうです。
とにかく若いときには若い時にしかできないことをやろうと、アメリカまで遊びに行っていたといいます。その後、帰国したときに父親の仕事が忙しくなってきたこともあり、左官職人としてこの道に入ることになりました。
自動車屋で雇われて毎日同じことを繰り返す仕事よりは、やはり自分で段取りして仕事ができる今の仕事のほうがやりがいはあるとのことでした。
外構、エクステリア、ピザ窯までこなす幅広い業務がウリ
左官というと、ひたすら壁塗りしているイメージが強いかもしれませんが、細川工業所としてのウリは外構やエクステリア、さらにはピザ窯までもこなせる幅広い業務内容がウリのひとつです。
昔からの知り合いや紹介で直接お客様から仕事の依頼を受けることも多く、ちょっとした補修などはすぐに対応できます。
新築やリフォームなどの大きな仕事のときは特に「お客様のイメージを損なわないように作ることを心がけている」と、ただの技術職人ではなくお客様の目線も意識して仕事をされています。
お客様に喜んでもらえることが1番嬉しい
お客様と直に接することも多いので、やはり「お客様の喜んでもらえた時は1番嬉しい」とのことで、その一方「難しい仕事がしっかりできたとき」もやはり嬉しいとのことでした。
この仕事特有のこととして、冬場は乾燥に時間がかかりなかなか仕事が進まず夜までかかったり、夏場は生地が乾きやすく逆に仕事がやりにくくなったりするとのことでした。
左官仕事
せっかくなので、現場の左官仕事を見せてもらいました。
塗るための素材を混ぜているところです。
塗り始めたら中断はできないので、手早くリズムよく塗っていきます。
左官職人の仕事を動画にてご覧下さい! ↓↓↓ (動画約28秒)
商工会青年部として仕事の幅も広がる
休みの日はもっぱら家族サービスで、趣味も兼ねて家族で釣りに出かけることもあるという通夫さん。商工会青年部には、同級生の誘いで入ったそうです。
やはり、商工会に入らなければ知り合えなかった異なる業種の方と交流ができたことは良かったとのこと。仕事面でも青年部を通じて来ることもあり、ただの付き合いだけじゃなく、しっかりと仕事面でのメリットもあるのは商工会青年部のよいところといえます。
青年部の企画で作った 篠山市のゆるキャラ まるいの型のベビーカステラ「まるいのベイビー」は制作から販売まで思い出深かった出来事だと語ってくれました。
自然豊かな篠山で感じる伝統と風情
篠山のよいところとを尋ねると「自然豊かで子供たちを伸び伸び育てることができる」とのこと。篠山はその豊かな自然の中に伝統や風情もしっかり残っているのが、よいところのひとつといえます。
クロスや壁紙に押されていた左官仕事ですが、最近では自然素材の良さや手仕事の味わいを見直す流れがあります。そうした左官仕事の良さをしっかり駆使して、また1つ篠山の魅力を高めていって欲しいですね!