地元篠山に愛される手作りケーキのお店
母親が始めたケーキ店
丹南篠山口ICのすぐ近くにある「手作りケーキのお店アリス」。2012年にオープンし、今年(2015年)で3年目になります。そこで毎日お客様に笑顔で接客しているのが大江康児さんです。
「手作りケーキのお店アリス」は1999年に自宅の住吉台で大江さんの母親が始めた手作りケーキのお店でした。今は、住吉台の本店と、飲食もできる篠山インター店の2つの店舗で事業をされています。
アリスがオープンしたのは大江さんが高校生の頃で、その後すぐに家業を手伝ったわけではなく、他の地域で飲食業の経験を積んでいました。その後、2012年の今のお店のオープンと同時に家業を継ぐことになりました。
まるでずっと以前からあったかのような安心感
ランチタイムの終わりぐらいの時間帯にインタビューにおじゃまさせて頂いたのですが、その間もお客様との笑顔での接客が絶えない大江さん。まだオープンして数年しか経っていないとは思えないほど、お客様との関係性が深くとても愛されているお店だなと感じました。
毎日いらっしゃるお客様もいるといい、インタビュー中も常連さんが来店された時に世間話を交えつつも、いつもそのお客様が読まれるであろう新聞をさりげなく出されていたのもとても印象的でした。
↑ お客様を見送る大江さん。お店に来る度に笑顔でお見送りされれば、お客様も嬉しい気持ちにりますよね。
大手にも負けない心意気で
現在、アリスは総勢18名ものスタッフでやっています。ランチやカフェに訪れるだけではそこまで感じられませんが、実はかなりたくさんの店舗での販売もされていらっしゃいます。
JAの味土里館や西紀のSAなど約15程度の場所で卸販売をしています。また、店舗店舗で客層に合わせて甘さを変えたりと大手にも負けないという心意気でケーキを作られています。
年中無休で毎日朝から晩まで
手作りケーキのお店アリスですが、何と基本年中無休で営業されていらっしゃいます。大江さんは毎朝、7時30分には美土里館にケーキのチェックをしにいき、不足があれば補充作業などを行います。その後、8時からはお店がオープン。モーニングもされています。
ランチタイムやカフェタイムをこなし、通勤から帰ってくる人のテイクアウトができるよう夜は20時まで営業。その後、お店のクローズと毎日の事務作業で終わるのが24時前後だとか。これをほぼ年中無休でやられているとのことで、本当に大変なお仕事だと思います。
↑ ゆっくりイートインできる飲食スペース。
↑ 篠山産の原材料を活かし、手作りにこだわったおいしそうなケーキ。
いちごはやっちゃんいちご
このように毎日忙しくされている大江さんですが、いつも笑顔で大変さを感じさせないのはさすがプロフェッショナルです。先輩に誘われて、商工会にも入会されていますが、なかなか時間が取れずに会議や行事に出席できないのは残念だということでした。
アリスで使われているいちごは、この毘人図鑑でもインタビューを行った丹波たぶち農場のやっちゃんいちご。やはり、他のいちごとは全然違うとのことで、アリスで使われているほとんどのいちごは「やっちゃんいちご」だそうです。
そういう異業種のつながりがしっかり仕事に繋がるのは、商工会ならではのいい部分ですね。
すべてにおいてやさしさを感じる 篠山のよさ
「自然がいっぱい」「子供たちが元気に外で走り回れる」「田舎ならではの近所の方との付き合い」など篠山のよい部分をたくさん挙げて下さった大江さん。
特に、「すべてにおいて人間性がやさしい」という部分を強調されていました。大江さんのお客様に対する態度を見ていると、とても頷けるものがあります。
地元篠山民に愛される篠山らしい「手作りケーキのお店アリス」。ちょっとゆっくりしたいときに訪れれば、心ほっこりできることと思います。