自分の力で提案できるのが嬉しい
完全に浄化された水
「完全に浄化された水」。それを提供するのが、古杉哲也さんが働くタキエンジニアリングの役割です。
例えば、私達が毎日食べている食品、特に加工食品などは水道水ではなくもっと清潔な純水が必要です。また、電子部品などの洗浄にも浄化された水が大量に必要になってきます。
タキエンジニアリングでは、そんな完全に浄化された水が必要な食品工場や機械の製造工場向けに、現場に合わせた水の浄化・濾過・殺菌の装置やシステムを提案し、製造から販売まで行っています。
以前は住宅会社の営業マンだった
タキエンジニアリングは約20年前の1994年に古杉哲也さんの父親である古杉俊昭さんが設立しました。
哲也さんは大学卒業後すぐに父親の会社で働いたわけではなく、大学の時に過ごした加古川で住宅会社の営業マンとして社会人生活を始めたそうです。
主にマンションの営業を仕事にしていて、その経験は意外にも今の仕事に非常に役に立っているとか。
というのも、今の仕事も工場の現場のクライアントに水の濾過装置の提案を行ったり、納品後も電話やメールで顧客対応を行っているので、その点で前職の経験がとても役に立っている、とのことでした。
自分の力で提案できるのが嬉しい
以前の仕事と今の仕事との違いは何か?と尋ねると、「自分の力で設備を提案し、クライアントの問題を解決できること」。
以前は、マンションという言わば既に出来上がったものを販売する仕事でしたが、今はその現場に応じて設計・提案でき、それでクライアントの問題を解決できるという部分に面白みや楽しさを感じていてるとのことでした。
毎日のお仕事、ちょっと見せてください
一般の方には少しイメージしにくい仕事内容ですが、実際にどんなことをやっているのか少し見せてもらいました。
話を聞いた感じでは、現場仕事が多いのかと思いきや意外にもデスクワークが中心。顧客から来る質問のメールに対応したり、パソコンで浄化装置の設計作業を行ったり。
クライアントからのサンプルを頂き、実際にどんな濾過膜を作れば水が浄化するかの実験を行ったり。
たまには、事務所の階下にある作業場で簡単な設備の製造を行ったり。小規模だからこそ、小回りの効く対応で幅広く仕事をされていました。
篠山に帰ってきて
地元の篠山に帰ってきて、やはり「落ち着くし気楽」。休みの日はプールにいったり、土日のどちらかは子供のために時間を作っているらしく、ますます自然体で働いている哲也さん。
篠山市商工会の青年部に自ら入ることを選び、「違う業種の知り合いが増えたのが、やっぱり嬉しい」とお忙しい中、地元のためにも貢献しています。
業者向けの会社なので、一般の人が問い合わせをすることはまず無いとは思いますが、1回だけ一般の方で井戸水の浄化をして欲しいとのお問い合わせがあったとのこと。そんな方にも柔軟に対応する懐の深いタキエンジニアリングの古杉哲也さんでした。